ラピスラズリは黄鉄鉱をはじめとする内包物が彩度の高い青色によく映え、豊かな表情をもたらしてくれます。 紀元前から宝飾品として用いられたラピスラズリはシルクロードを通じて日本にも運ばれ、瑠璃の名称で親しまれてきました。 あざやかな青色を意味する「群青」は、この石を用いた岩絵具をさす言葉です。西洋絵画ではラピスラズリを用いたフェルメールブルーが有名ですね。
光を通さない重厚感のあるラピスラズリの藍色は、月のない夜空の深さに似ています。宵闇と少し違うのは、星のようにきらめく内包物を有した石もあるところ。
