川の上流で山崩れによって砕けた岩片が、長い時間をかけて流れをくだり、お互いにぶつかったり、磨かれながら、 角が取れて小さくなっていきます。そして川岸や海岸に運ばれ、石ころのひとつとなります。
石を大胆に切断しK18の板を挟みこんで「同擦り」することで、自然の丸みをそのまま身につけられるようにデザインしたROUNDシリーズ。
「同擦り」は、日本に古くから伝わる、硬さの異なるもの同士を合わせて一体に仕上げる技法です。つくりは甲府の貴石彫刻家 詫間康二氏に依頼し、自然の丸みを制作いただきました。
川の流れ、打ち寄せる波、途方もない時間をかけてつくりだされたやさしいフォルム。悠久の自然の営みによってつくられた川石の有機的な形状を表現したジュエリーです。